小島なおの歌
「差し置いて」という言葉が強くて、歌集をぱらぱらめくっていて目に留まった。 この場合「差し置いて」はわたしの側の強さ(このわたしを差し置くとは!みたいな)ではなく、端的に加速してゆく緑の夏の強さなのだ。サ行音の鋭さも相まって、切り立つような…
「差し置いて」という言葉が強くて、歌集をぱらぱらめくっていて目に留まった。 この場合「差し置いて」はわたしの側の強さ(このわたしを差し置くとは!みたいな)ではなく、端的に加速してゆく緑の夏の強さなのだ。サ行音の鋭さも相まって、切り立つような…