2021-01-01から1年間の記事一覧

11/23(火) 文学フリマ東京のお知らせ

来週火曜日の文学フリマ東京で以下のものを販売予定です。 ★ブース セ-6 短歌同人誌「外出」六号(48頁)&別冊付録(16頁) 頒価800円(税込) ★ブース セ-5 『3653日目ー〈塔短歌会・東北〉震災詠の記録』/総頁475 定価2,700円(税別) 「塔短歌会・東北…

2021年 掲載情報

2021年 11月 NEW・盆栽/14首(「外出」六号) NEW・覚醒の歌/平岡直子歌集『みじかい髪も長い髪も炎』栞(「外出」別冊付録) ・作品欄合評(「八雁」11月号) ・私の本棚/私の一冊(「歌壇」11月号) ・紙のことなど/連載コラム「いろいろな現場から」…

イベントのお知らせ2つ

山崎聡子さんの『青い舌』刊行記念イベントが9月4日(土)19:00からあるようです。 一昨年、『母の愛、僕のラブ』を刊行された柴田葵さんとのトークイベント。 詳細はこちら→ 『青い舌』刊行記念 山崎聡子さん×柴田葵さんオンライントークイベント「82年…

斎藤茂吉の歌1 ひぐらしは近くの森に鳴きはじむパリの森にも鳴かざるものを/『つきかげ』

先日、担当させていただいている小さな講座で「蟬」というお題を出したら、無観客のオリンピックの試合で蟬の声だけが歓声みたいに聞こえる、という歌が何人もの方から出されていて、おもしろいなと思った。 他の国ではまずないことな気がする。 アメリカで…

小島なおの歌1 八月に生まれしわれを差し置いて緑の夏は加速しており/『サリンジャーは死んでしまった』

「差し置いて」という言葉が強くて、歌集をぱらぱらめくっていて目に留まった。 この場合「差し置いて」はわたしの側の強さ(このわたしを差し置くとは!みたいな)ではなく、端的に加速してゆく緑の夏の強さなのだ。サ行音の鋭さも相まって、切り立つような…

歌会/堂園昌彦の歌

歌会が基本的に好きじゃない。 理由はいろいろあるけど、私が参加する歌会は無記名式のことが多く、 作者がわからないであれこれ言うことにあまり意味を感じない。 よってたかって、その作者の個性をつぶしてしまっているような気がしなくもない。 だけど、…

田宮智美の歌3 死ぬのかと思う職場を出た後の透明さにて街を歩けば/『にず』

手に取ったお菓子の数やコーヒーの濃さも診断材料めいて 97 心療内科のようなところなのだろう。リラックスさせるために出されるお菓子やコーヒーも「診断材料めいて」警戒してしまう感じは想像できるし、実際にその場のすべては診断材料にもなるんだと思う…

関連書籍

同人誌 「外出」五号→葉ね文庫さんでバックナンバーとともに販売しています。 →本のあるところajiroさんで販売しています。 →がたんごとんさんで販売しています。 →うたとポルスカさんで販売しています。 →胡桃堂書店さんでバックナンバーとともに販売してい…

田宮智美の歌2 仮住まいだと思うから暮らせてる 繋ぎと思って仕事もできてる/『にず』

「仮」の感覚。 いま日本で暮らしている一定層の人はこの「仮」の感覚のなかで暮らして(暮らせて)いるのではないだろうか。賃貸アパートで、非正規として、じりじりと年を取り、いつの間にか「仮」とはいえない年月を重ねていく。とてもこわいことだと思う…

田宮智美の歌1 「死にたい」と隣りで笑う同僚に「えー」と笑うキー叩きつつ/『にず』

この歌について「ランリッツ・ファイブ」の座談会で私は、 美南さんが、文体でも「大丈夫」って言っちゃてるって書いてて、田宮さんの文体って本当に淡々としてて、それこそさっきの歌の、ガラスに映ったふつうの人の文体をしてるんですよね。だけど、中身は…

装幀した本

2021年に装幀した本→2021年に装幀した本 - akaruikisetsuの日記 (hatenadiary.jp) 2020年はこちら→2020年に装幀した本 - akaruikisetsuの日記 (hatenadiary.jp) 2019年はこちら→ 2018年はこちら→ 2017年はこちら→ 2016年はこちら→ 2015年はこちら→ 2014年は…