破調

最近いよいよ自分にエネルギーがないので、歌が破調ばかりになる。 破調の歌はエネルギーがないと仕上がらないから仕上がらない破調の歌ばかりになる。 本当はいまはだからちゃんとした定型の歌をつくりたいのに、 エネルギーがないから定型にならない。 引…

文学フリマ 東京 11/11(土)のお知らせ

今週の土曜日、文学フリマにて以下の出店をします。 第一展示場 R-26 ◎「外出」十号 ・同人作品14首 ・十号記念特集・鎌倉吟行会 ◎復刊「外出」創刊号(他の号もあります) 第一展示場 R-25 ◎「炎の剣と竜」(ペペンシリーズ③) ◎『風とマルス』 ◎「ランリッ…

2023年 掲載情報

今年は左右社の偏愛歌人シリーズ『石川啄木(仮)』や、第4歌集の刊行を予定しています。 2023年 11月 予定・引越し 予定・断面/14首(「外出」十号) 予定・鎌倉吟行座談会(「外出」十号) NEW・塚田千束歌集『アスパラと潮騒』書評(「短歌」11月号) 1…

主婦と兼業/百人一首鑑賞

主婦と兼業の更新記録です。 主婦と兼業について 鑑賞◆小倉百人一首◆(noteマガジン)より 今橋愛と花山周子で小倉百人一首の鑑賞を交互に行っています。毎週、月、木で更新しています。→月曜更新に変更しました(花山は月曜に更新できない場合も多々あり) …

『うたわない女はいない』(中央公論社)書籍化のお知らせ

ウェブサイト「大手小町」で連載されていた「女が叫ぶみそひともじ」が、このたび『うたわない女はいない』として中央公論社から出版されました。 わたしは、「床の面積」8首と「分裂」というエッセイを掲載させていただいています。エッセイのほうは初出か…

主婦と兼業のお知らせ

「小倉百人一首鑑賞」、前回まで過去回分を毎日一首更新してきたのですが、そろそろストックも切れてきたので、次回からは週二回の更新に切り替えます。月曜日を花山が木曜日を今橋が担当します。どうぞよろしくお願いします。

火事になりかけた話

今日、午前に娘がやっと退院できた。いっしょに家に帰ってくると、プラスチックが焦げたような異臭がする。この一週間、ときどき臭っていたけど、原因がつきとめられず、娘の手術のことで頭がいっぱいだったし、臭いもすぐになくなるので、うちは窓を開けっ…

Webサイト「大手小町」

WEB「大手小町」という読売新聞社が運営するサイトで、「女が叫ぶみそひともじ」という連載に参加させていただきました。 「床の面積」(短歌作品8首)と「分裂」(エッセイ)が掲載させています。 今の時代に自分が生きていることが深い謎なり便利だけれど …

「主婦と兼業」再開します。

今橋愛さんとの、主婦と兼業、しばらく休止していたのですが、こちらのサイトに移転再開することになりました。 主婦と兼業|note 「主婦と兼業」では今橋愛と花山周子で「百人一首」の鑑賞を交互に行っていく企画を立てています。 まずは過去に書いたものを…

2022年 掲載情報

※2021年末をもって塔短歌会を退会いたしました。 ※コロナ禍の影響なのか、言葉が出なくなってしまい、今年はあまり原稿などは書かない(書けない)と思います。 2022年 11月 ・座談会「八雁の十年を振り返る」/八雁創刊十周年記念特集 花山 周子・角田 純・…

夢1

茂吉の夢を見た。こたつのようなところで食事をしている。わたしの向かいに茂吉がいる。向かいといっても私の側には三人、両側にも二人ずつはいて、小さいこたつに八人がぎゅうぎゅうに座っている。茂吉の左側に座っている少し年輩の女性がハムカツを食べて…

文学フリマ東京(11/20)のお知らせ②

「き-06」のブースで、 サークル〈たらちねmama〉8名による「近所」vol.2(500円)も発売されます!vol.1同様、いちごつみや付句など色々載せているそうです。わたしもまだ読んでないので、楽しみです!

11/20(日)文学フリマ東京 「外出」八号販売のお知らせ

来週の日曜日、文学フリマ東京にて「外出」八号を販売いたします。 日時:11月20日(日) 場所:東京流通センター ブース か-54(第二展示場Eホール) ※これまで短詩系ブースは第一展示場だったのですが、今回は第二展示場になります。 ~~~~~~~~~~…

山木礼子の歌1/山木礼子歌集『太陽の横』について

先日の批評会で自分が話そうとしたことがうまく説明できていなかった気がするので、自分のための整理を兼ねて、補足しながらここに書いておこうと思います。 この歌集でいくつか先に大事な特徴をあげておくと、ひとつには記憶される歌がいくつもあること――こ…

5/29(日)文学フリマ東京 「外出」七号販売のお知らせ

今週の日曜日の文学フリマ東京にて「外出」七号を販売いたします。 日時:5月29日(日)12時~17時 場所:東京流通センター タ-17 目次 作品ニ十首 タイムラプス 内山晶太 作品ニ十首 SNS 平岡直子 作品三十首 神童 染野太朗 作品六十三首 鉱脈 二〇二二年二…

山木礼子歌集『太陽の横』批評会のお知らせ/6月19日14時~

山木礼子歌集『太陽の横』の批評会にパネリストとして参加させていただきます。 Zoomではありますが、久しぶりの批評会でとても楽しみです。 それにZoomなのでどなたでも参加できます。 会費も無料のようですので、ご都合つきましたらぜひ。 ---------------…

谷川由里子『SOUR MASH』1/スペアの話

20代の頃だったと思う。電車のドアにもたれて谷川由里子さんとしゃべっていた。 「それ、ずっと気になってたんだけど」と谷川さんが言った。 わたしの手首にはそのとき黒や茶色のゴムが5本くらいはまっていた。 髪を結ぶゴムをすぐなくすので、手首に常備し…

阿木津英の歌1 水しぶき寒く路面をあらふ見ゆ巷(まち)の曇りにホースを曳きて

「八雁」を読み返していて、この歌についての合評がとてもおもしろかった。 大辻 ホースの口から水しぶきが噴き出し道の泥を洗い流している。普通なら「ホースが→水を吹く」というのが普通だろう。主語は通常はホースである。が、この歌では水しぶきがホース…

11/23(火) 文学フリマ東京のお知らせ

来週火曜日の文学フリマ東京で以下のものを販売予定です。 ★ブース セ-6 短歌同人誌「外出」六号(48頁)&別冊付録(16頁) 頒価800円(税込) ★ブース セ-5 『3653日目ー〈塔短歌会・東北〉震災詠の記録』/総頁475 定価2,700円(税別) 「塔短歌会・東北…

2021年 掲載情報

2021年 11月 NEW・盆栽/14首(「外出」六号) NEW・覚醒の歌/平岡直子歌集『みじかい髪も長い髪も炎』栞(「外出」別冊付録) ・作品欄合評(「八雁」11月号) ・私の本棚/私の一冊(「歌壇」11月号) ・紙のことなど/連載コラム「いろいろな現場から」…

イベントのお知らせ2つ

山崎聡子さんの『青い舌』刊行記念イベントが9月4日(土)19:00からあるようです。 一昨年、『母の愛、僕のラブ』を刊行された柴田葵さんとのトークイベント。 詳細はこちら→ 『青い舌』刊行記念 山崎聡子さん×柴田葵さんオンライントークイベント「82年…

斎藤茂吉の歌1 ひぐらしは近くの森に鳴きはじむパリの森にも鳴かざるものを/『つきかげ』

先日、担当させていただいている小さな講座で「蟬」というお題を出したら、無観客のオリンピックの試合で蟬の声だけが歓声みたいに聞こえる、という歌が何人もの方から出されていて、おもしろいなと思った。 他の国ではまずないことな気がする。 アメリカで…

小島なおの歌1 八月に生まれしわれを差し置いて緑の夏は加速しており/『サリンジャーは死んでしまった』

「差し置いて」という言葉が強くて、歌集をぱらぱらめくっていて目に留まった。 この場合「差し置いて」はわたしの側の強さ(このわたしを差し置くとは!みたいな)ではなく、端的に加速してゆく緑の夏の強さなのだ。サ行音の鋭さも相まって、切り立つような…

歌会/堂園昌彦の歌

歌会が基本的に好きじゃない。 理由はいろいろあるけど、私が参加する歌会は無記名式のことが多く、 作者がわからないであれこれ言うことにあまり意味を感じない。 よってたかって、その作者の個性をつぶしてしまっているような気がしなくもない。 だけど、…

田宮智美の歌3 死ぬのかと思う職場を出た後の透明さにて街を歩けば/『にず』

手に取ったお菓子の数やコーヒーの濃さも診断材料めいて 97 心療内科のようなところなのだろう。リラックスさせるために出されるお菓子やコーヒーも「診断材料めいて」警戒してしまう感じは想像できるし、実際にその場のすべては診断材料にもなるんだと思う…

関連書籍

同人誌 「外出」五号→葉ね文庫さんでバックナンバーとともに販売しています。 →本のあるところajiroさんで販売しています。 →がたんごとんさんで販売しています。 →うたとポルスカさんで販売しています。 →胡桃堂書店さんでバックナンバーとともに販売してい…

田宮智美の歌2 仮住まいだと思うから暮らせてる 繋ぎと思って仕事もできてる/『にず』

「仮」の感覚。 いま日本で暮らしている一定層の人はこの「仮」の感覚のなかで暮らして(暮らせて)いるのではないだろうか。賃貸アパートで、非正規として、じりじりと年を取り、いつの間にか「仮」とはいえない年月を重ねていく。とてもこわいことだと思う…

田宮智美の歌1 「死にたい」と隣りで笑う同僚に「えー」と笑うキー叩きつつ/『にず』

この歌について「ランリッツ・ファイブ」の座談会で私は、 美南さんが、文体でも「大丈夫」って言っちゃてるって書いてて、田宮さんの文体って本当に淡々としてて、それこそさっきの歌の、ガラスに映ったふつうの人の文体をしてるんですよね。だけど、中身は…

装幀した本

2021年に装幀した本→2021年に装幀した本 - akaruikisetsuの日記 (hatenadiary.jp) 2020年はこちら→2020年に装幀した本 - akaruikisetsuの日記 (hatenadiary.jp) 2019年はこちら→ 2018年はこちら→ 2017年はこちら→ 2016年はこちら→ 2015年はこちら→ 2014年は…